プールの場合、地上部の壁面と水に漬かっている壁面や底面があります。どちらも、壁画は描けます。実際に施工例(下の写真)もあります。

ただ、常に水に漬かっている場所は条件が大変過酷です。水による塗装面の剥離とカルキによる害です。

塗料は、プール専用塗料(プールコート)を使います。ただ、耐久性は万全ではありません。シーズンオフは水を抜いて、できるだけ乾燥させておくことをおすすめします。

幼稚園の場合はプール画の需要は多いと思います。水恐怖症の子供には、てきめんの効果が期待できます。無機的で不気味なコンクリート面と青くて冷たいイメージの水。筆者自信、子供時代に水(プール)恐怖症でしたので、その心理がわかります。

しかし、プールの底にかわいい動物などの絵が描いてあったらどうでしょう。プール自体の色もピンクやイエローなどの暖色だったら、恐怖の心理は和らぐと思います。

現在、プールについては特殊な施工方法を研究中です。耐久性に不安のある塗装という方法ではなく、セラミック板に絵を描いて焼成処理をするという画期的な方法です。

プールが楽しいイメージに大変身して、子供たちから水(プール)恐怖症がなくなるようにプール画が広がっていくことを期待しています。